デビュー当時18なら今年で57だが、ツッコむのは野暮ってもんだ。

青春18きっぷの2021年分販売が決まったな(ニュースリリース)。


のびのびの開始から今年で39年目、現名称では38年目となり継続年数で言えば日本国有鉄道(1949.06.01~1987.03.31)の37年10ヶ月を超えることになるのか。尤も戦後から高度成長期を経てバブルに至るまでと、バブル手前から崩壊後の緩い萎縮が長く続く経済の世の中では同じ38年の時間経過でも印象は違うよな。


近年は並行在来線の路線的な分断や、旅客鉄道会社線や都市圏の境界など運行的な分断もあって「乗り放題どこまで行けるか」長距離きっぷの代用的な突き詰めた利用法には制約が増えたのは事実だ。ムーンライトながら廃止はその象徴的な出来事だろう。

シーズンが近づくと乗り鉄向けの記事や記述はその手の内容で賑わうのも風物詩であり、年々縮小再編が進む関連サービスに、改正ガ-!と喚き散らすバカが湧くのもお約束だ。


尤も発売開始当初の80年代は周遊券の制度や在来線急行もあったから、18きっぷを移動のメインではなく補助的に使うことは往々にしてあった。自分も鉄道マニアだが、長距離鈍行移動なんて苦行でしかない。乗り鉄として経験「知」を稼ぐために大垣夜行やムーンライトながらにも乗ったことはあるが、18シーズンを避け主たる移動手段で積極的に選ぶ気にはならなかった。

ぶっちゃけ感覚的にはシーズン中なら平日も使えるスーパーホリデーパスなんだよなぁ。


ムーンライトながら廃止で18きっぷ終了か?なんて囁かれた時期もあったが、もともと休学期間中の需要喚起だから昨今のテレワーク推進や少子化社会を思えば、この手合いの乗り放題きっぷは制約の形や名称こそ変わっても、存続していくと思うぞ。


しかし首都圏や近畿圏で緊急事態宣言発令中に発売予告するJRも中々だと思うが、逆に言えば地方ローカルの需要喚起は必要だ。二律背反を叩かれがちな政策のバランスは難しいよな。


旧・ここは無人駅です。と、駅員から説明を受けたマニアな僕は困惑を隠せなかった。

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