ツッコミどころ満載
7月から就任した国交省中国運輸局の新局長が、19日に記者会見を開いたもようが報じられた。所信表明や重点項目と並び、今後の在り方が協議される芸備線についても言及したが、何処か他人事のような言い回しが引っ掛かった。県+自治体とJRとの綱引きに対してはあくまでも中立、傍観者であると言いたいのだろう。
ぶっちゃけJRが撤退したら県と自治体で運営しなければならないが、税金で賄う以上県民や市町村民の手前、現行鉄路の維持は現実的ではない。需要に見合ったサービス内容に改める必要がある。これまでが需要に見合わぬ無駄に過剰なサービス内容だったことを再認識する必要があろう。
普段乗らないけど無くなるのはイヤ、と言う沿線住民は多いが「JRがこれまで肩代わりしていた赤字分を今後は市町民の税金で賄います」となったら同じこと言えるんだろうか。
鉄道に限った話ではなく、今後の田舎暮らしは自己責任の割合が高い贅沢生活になる。土地代や固定資産税が安い分、生活インフラの整備や維持費が高く付くのは当然のこと。都市部と同水準のサービスを求めるのは間違っている。
また、21日から沿線の安芸高田市、三次市、庄原市所在の計40社が、凡そ200種類の商品を持ち寄り「がんばれ芸備線フェア」と題した物産展が広島市で開催されたことが報じられたのだが、これって要するに広島市民や広島市に来た人に対して、特産品販売をきっかけとした観光PRが主だよな。特産品運搬にも芸備線を使う計画だとも言うが、特に広島口は客貨混載は現実的ではないし、ここに来てなお他力本願なのが失笑を禁じ得ない。
芸備線活性化に必要なのは不確定な観光客を当てにするのではなく、40社の従業員と家族が通勤通学など日常的に利用することだろう。この前提ありきでのイベントなら未だ理解できるが、従業員の殆どはマイカー族なんだろ?
自分は乗らないけど無くなるのはイヤだからイベントやります、で仕事した気になっているのは滑稽を通り越して最早哀れだ。
「山に囲まれた街中を静かに走る芸備線の音がすごくいいなと思って。今回、芸備線が存続の危機になっているので、少しでも応援したいということで思い切って。芸備線に乗りながらワンカップなど飲みながら、ゆっくり時間の流れを感じてほしい。」
インタビューに答えた酒屋さんの意見もなんかズレてる。存続の危機なのは三次以東だが、広島口は都市部の通勤路線だ。今の時世、駅構内や列車内での飲酒を推奨するのはコンプラ的にアウトだろう。バカが酒盛りしたらどうなるか想像できんのかな。
少しでも応援する気持ちがあるなら、オマエたちが日頃から乗れ!(マイクをリングに叩きつけながら)
先月だったか、庄原のショッピングモールで署名集めてたのは。
今回のイベントと言い、やってることが頓珍漢で主体性が無い。沿線住民も本音では廃線已む無しと思っているんだろう。何かと言動に出ちゃってるんだよな。
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