木次線観光列車運行検討会

今月4日の第一回に続き、24日に第二回の会合が行われた。


第1回木次線観光列車運行検討会について(島根県報道発表資料 2021年7月8日)

木次線観光列車運行についての第1回検討会が開催された。(島根県議会議員 高橋まさひこ 活動報告 2021年8月4日)

第2回木次線観光列車運行検討会について(島根県報道発表資料 2021年8月19日)


会議の内容を要約すると、前回の検討会でJR側は現行車両の更新費用や後継車両新造に係る具体的な数字を示したが、自治体側が直ちに承服できるような額では無かったのだろう。

で、継続協議内容として今回は「JR西日本以外からトロッコ列車の車両を流用する可能性」と「120系気動車の活用の可能性」などについて、JR側からは「JR旅客5社に聞き取りを行った結果、現時点で譲渡対象となる車両はない」「120系気動車のトロッコ列車への転用については、客車を牽引する力がなく、抑々現ダイヤ維持に最低限の車両数しかない」と回答。ここまで自治体の目論見は悉く跳ね返されている。


県は今後トロッコ列車に限定せず新たな観光列車についても提案してほしいとJR側に要望。雲南市長は今は未だ選択肢を探っている段階だと認識。JR米子支社長は観光列車だけではなく地域の観光振興策をどうしていくかを議論していきたい。と、三者三様の意見だが、議論として噛み合って良い方向に進むことを期待する。

次回は10月13日に行われる予定。

(一部ニュースソースはローカルニュース番組)



木次線の問題は芸備線と並ぶ「中国山地のプロレス」案件で、線区の存廃を巡りほぼ直球勝負の芸備線と違い、木次線は根が深い。

並行道路整備に伴って廃止された深名線に危機感を覚えた自治体がトロッコ列車で観光集客の実績を上げたが、根本的な問題が解決できないまま今日に至っている。協議に入るまで県と自治体は観光列車さえ継続できれば何とかなると考えていた節があり、JRは観光列車継続に否定的な立場で改めて現実問題に向き合わせようとしている(今北産業感)。


JRはさっさと茶番を終わらせて、線区存廃について具体的な協議を求めているのだ。


旧・ここは無人駅です。と、駅員から説明を受けたマニアな僕は困惑を隠せなかった。

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