芸備線と福塩線に全員集合⁉

10月23日から始まる各種イベント。臨時列車も運行されるが一過性の客寄せパンダであることは否めない。8時じゃないけど芸備線は非電化だから停電しても何とかなるな!(なんのこっちゃ)


芸備線おもてなしイベント【井原市駅(広島市)・向原駅(安芸高田市)・三次駅(三次市)・備後庄原駅(庄原市)】(広島市 観光政策部)

芸備線・福塩線の全70駅に駅カードが登場!!(広島市 道路交通局 都市交通部 交通対策担当)

JRを利用しませんか(新見市 総務部 総合政策課)

芸備線・福塩線全70駅の駅カードを製作しました!(芸備線対策協議会・福塩線対策協議会・新見市鉄道利用促進協議会)


コロナ禍の規制や自粛ムードが緩和しつつある最中、週末はJR西日本管内のフリーきっぷ、12月10日以降は18きっぷの乗り鉄でそこそこ賑わうだろうが、根本的な問題解決には程遠いことは素人目にも明白だ。これで利用促進を頑張っています!感をアピールしているつもりなら、的外れ感しか伝わってこない。自治体の担当者、関係者たちは無知なのか無学なのか、昭和中期以降の半世紀で消えていった路線と同じ轍しか踏めないのだろうか。それとも廃線に反対し抵抗したという、単純な実績作りが目的か。


奇しくも10月23日は国鉄再建法に基づく廃線ラッシュが始まった日だ。白糠線が町営バスに転換されて38年。現在はコミュニティバスに変わったが、茶路以北はデマンド制。縫別付近には高速道路のICができている。

芸備線も第3次廃止対象路線だったが、ピーク時の乗客が一方向1時間あたり1,000人を超えることから除外されている。この時は広島口の盛況振りに一先ず救われたが、民営化以降の道路網の整備や団塊ジュニア世代の免許取得など時代の変化に対し、旧態依然のまま放置されてきた鉄道システムは最早限界を超えている。この対処法として利用促進を謳い文句に昭和中期と同じようなことを繰り返しているのだから日本人は全く成長していないし、そら景気も停滞しますわな。美しい日本と私(敢えて副題)の劣化版を何遍繰り返すのか。

人口減少に転じた今、辛うじて二億四千万の瞳は維持しているが、既に思考停止、放棄した保守的な老人と中高年ばっかりだ。主幹となる政治家たちを世代交代させない限り、ローカル線は詰みゲーから逃れられないだろう。今度の選挙では既得権益にしがみ付き若手の成長や仕組みの変容を阻む老害どもには是非ともご退場願いたい。選挙前だけ飼い主に尻尾を振る腹黒い駄犬よりも国民の忠犬たる傑物を選びたいものだ。


あと本末転倒だが、カードやスタンプ蒐集が主目的な連中は「有効な乗車券」を購入しても密回避と効率優先を理由に車を使って周回するだろうな。ってか、ワイならそうするよ、ワクチン打っても密は避けたいもんね(接種会場に向かうコミュニティバスが老人ラッシュだったことに閉口しながら)。

実際に乗り鉄と車周回族のどちらが多いかの統計も取ってみたら面白いと思うが、岩徳線の二番煎じで(家元ではそういう統計取っていないようだし)敢えて車周回族の為に抜け道を作っているようにも見える。経験上、過去にも長井線、天北線、標津線、池北線、上砂川支線、深名線あたりでは本来車掌が配る筈の乗車証明書でさえ、駅出札できっぷ購入時に貰えたからなぁ。

96年だったか、北海道のチャレンジ2,500㎞スタンプラリーも9割方マイカー周回だった。尤もスタンプ蒐集と同時に、周回で必要な運賃の数倍は当該各駅と途中の駅で硬券きっぷを(駅単位、口座単位で絨毯爆撃の如く)大人買いしていたから、時間こそ惜しんではいたが金子を惜しんでいた訳では無い。それに北海道と九州は散々乗り尽くしているので、今さら乗り鉄しようとは思わないな。日常的に車を使うマニアだと似たような発想の人は多いだろう。

結局、一過性の客寄せは、名を捨てて実を取ることが最善策なのだ。今はMVで予め仕込めるから、対象各駅まで初乗り運賃の乗車券ばかりが売れるんだろうな(笑)

旧・ここは無人駅です。と、駅員から説明を受けたマニアな僕は困惑を隠せなかった。

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