確証バイアス(主語がでかく見える)

今朝の道新を読んで失笑を禁じ得なかった見出し。

小樽―長万部間、存続要望が大半 並行在来線 初の市民意見交換会

小樽市は6日、初の市民意見交換会を、沿線の塩谷駅がある塩谷・桃内地区で開いた。地域住民17人が参加し、鉄路の存続やバス転換した場合のメリットやデメリットについて、活発に意見を交わした。
 会場の塩谷小体育館には、迫俊哉市長ら市幹部ら7人が出席。

(北海道新聞 11月7日より当該記事の一部を引用)

存続要望が(17人の地域住民の)大半という意味で、まぁ確かに嘘は書いていない(笑)


存続要望が大半と言っても、実態が過半数を僅かに上回る程度でも言えてしまうので仮に17人のうち12-3人が存続を希望していたと仮定して、小樽市の人口12.2万人の1万分の1であり、要望者の中に日用の足として実際に鉄路を利用しているのは果たして何人だろうか。

市内で協議対象区間に懸かっているのは今回の塩谷駅と、次回13日に意見交換会が開かれる蘭島駅の駅勢圏だが蘭島・忍路地域についても地域住民の数は知れている。

現状(筆者が知る限り30年前から)余市~小樽間は鉄路と並行する北海道中央バスのほうが便数も多く、蘭島・忍路・塩谷の各地区中心を通っている。

あの辺りはかつてC62を追っかけて散々行き尽くした土地だが、余市町の妄言(余市~小樽のみ鉄路存続、トラム方式も検討)よりも塩谷~小樽間の線路をBRT化して路線バスの充実を図るほうが未だ現実的ではなかろうか。

尤も小樽市は最上トンネルを貫通させ、塩谷方面への新ルートをバス路線として計画しており、23年度開通の暁には市内交通網は今より充実するだろうし、小樽駅以南の鉄路が廃止される場合の次善策というよりも余市方面から新小樽駅へのアクセスルートを構築し、市街地の渋滞と分離を図る準備をしている辺りは余市町の数手先を見据えている。


1988年(復活初年)度のC62ニセコ号(余市駅停車中):筆者撮影(プリントしたものを更にスマホで撮った)

翌89年までは倶知安~小樽間、90年から運転区間がニセコ~小樽間に拡大された。

92年度のC62ニセコ号(蘭島~塩谷間):筆者撮影(プリントしたものを更にスマホで撮った)

テレビ朝日系『さすらい刑事旅情編』オープニングでもお馴染みの撮影地。当該ドラマ放映期間が88年-95年とSL列車運行期間と一致したのは偶然だろうか。

現地はとりわけ勾配がきついわけではないが開けた場所で、ファンサービスに煙を吐いてくれる場所として知られていた。尤も当時の機関士はカメラマンを見つけると街中でもない限り場所を問わず可能な範囲で煙を出してくれたんだよな。



旧・ここは無人駅です。と、駅員から説明を受けたマニアな僕は困惑を隠せなかった。

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