山線の結論は予定調和の越年。

北海道新幹線並行在来線対策協議会について、27日の第11回後志ブロック会議にて各自治体の意向が改めて示されたことが報道された。予想通りというか何と言うか、結局は予定調和で結論の先延ばし。


バス転換容認は長万部町、倶知安町、共和町、仁木町の4自治体。

鉄路維持を主張しているのは余市町。

住民説明や議論の時間が必要と保留しているのは黒松内町、蘭越町、ニセコ町、小樽市。


長万部町については渡島ブロックにも跨ってはいるが、海線から函館方面へ鉄路維持は貨物輸送のみ、旅客輸送はバス転換を早い段階から表明しており、その指標を前提として住民説明や意見交換を行ってきていることは「広報おしゃまんべ」で確認できる。

余市町長のジタバタはマニアとしては好感が持てるのだが、社会的には妄言だな。鉄路を活かすには並行する全てのバス路線を殺すことになる。岩内や積丹方面と札幌を結ぶ直行便さえも潰すのは現実的ではない。観光客需要も周遊性や機動性でレンタカーやホテルと観光地をドアツードアで結ぶ観光バスに軍配が上がるだろう。余市~小樽間の移動需要を通過も含め全て鉄道へ集約するメリットが無いもんな。トラムにしたらどうとか停留所を増やせばどうとか、そう云う次元じゃ無いんだよなぁ。


山線や道内に限らず、存廃議論は自治体側が時間稼ぎに躍起なのだが、先延ばしたところで結論は変わらないんだがなぁ。

まぁでも、これらの問題提起が過疎地域や限界集落を巡るMaaSを推進させる契機であったり加速装置になっている面もあるから一概に害悪でもないのかな、焦れったいけど。

国交省が決めた期限一杯粘るのかも知れんが、遅くとも23年度内には全線バス転換が決まるじゃろ。余市町がジタバタしたところで採算面で一部3セクすら無理だ。第二の池北線まっしぐらどころか、バブル期に転換した池北線より短命になるだろう。

旧・ここは無人駅です。と、駅員から説明を受けたマニアな僕は困惑を隠せなかった。

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