簡単には教えない?

茅野市が新年度に市内のバス路線のうち14路線を廃止し、乗り合いタクシーに予約して乗る「デマンド交通」に切り替える方針を示したことを報じた記事だが…

バス14路線を廃止、乗り合いタクシーに予約して乗る「デマンド交通」に転換へ(読売新聞オンライン 22年1月9日 23:20)

これを読む限りだと、茅野市が市民に対してノーモーションで改廃を断行するような印象を受けるが、そんなことはない。


14バス路線廃止案示す 茅野市(長野日報 21年12月3日 6時00分)

全国紙より一ヶ月前に地方紙が詳細を報じているが、既に実証運行も実施されており、説明会や移行期間も定めている。

市内バス(茅野市公式)

市のホームページでは随時情報を発信している。


市がノーモーションで進めているわけでもなく、逆にこのタイミングでネットに疎いであろう高齢な市民の意見を拡散する全国紙に悪意を感じた。行政の対応が後手だと叩き棒を用意しているようなものだ。


市民生活に支障を来さないように努めるのは自治体として当たり前なので、地域の公共交通網維持に対して積極的な自治体が取り立てて称賛されるべきだとは思わないが、鈍くさい自治体は見習ってほしいとは思う。尤もそういうところは得てして自覚が無いんだけどな。若しくは財政難など理由があって敢えてすっとぼけてる。

JRに寄り掛かり過ぎていて、改廃を打診されてもゴネている首長は任期中粘るとか浅ましい考えは捨てて、在任中逸早く地域に分相応で永続的な方策を打ち出してほしいものだ。


旧・ここは無人駅です。と、駅員から説明を受けたマニアな僕は困惑を隠せなかった。

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